去る3月13日、四国より珠算9段・暗算9段のNさんをお招きして、1時から4時半まで特別練習会を開きました。
20人以上の生徒達が集まり、Nさんの実演に見入っていました。
また、Nさんに生徒と一緒に問題を解いて頂き、その速さを生徒達に身をもって実感してもらいました。
とても天気のいい土曜日のお昼ごろ、教室の前にNさんは立っていました。
挨拶もそこそこに教室へ入って頂き、お弁当を食べて生徒が来るのを待ちました。
5日前に告知した練習会だったので、生徒が何人来るのか見当がつきませんでしたが、1時前からぼちぼち集まって、あれよあれよという間に20人弱になりました。その後も数人が入れ替わりながら全部で20数人が貴重な体験をしました。
生徒達には、とにかく高段者の凄さを自分達の目で、肌で感じ取って欲しかったので、Nさんのすぐ前やすぐ後ろで実演を見せます。
実はNさんには、去年の8月にも来て頂いたのですが、その当時ほとんどの生徒が初心者で、速いのは分かるがどれだけ凄いことなのかわからない状態でした。
それから7ヶ月、生徒達も少しは上達して、9段のハジキや暗算がどれだけ凄いものなのか、肌で感じ取れるようになっていました
いつも教室で自分達が必死に解いている問題を、信じられないスピードでサラサラ解いていくNさん。
あちこちから、「えーっ?!」「すげー!」「はやっ!!」と声が上がりました。
更に、生徒と一緒にNさんに問題を解いて頂き、Nさんが終わったらそこで終了という練習を試してみました。
通常は、かけざん、わりざん、みとりざんとも、各5分間ある制限時間が極端に短くなります。
かけざんから始めました。「よう〜いっ」「はじめぇっ」。
一斉に答案をひっくり返して計算を始めます。
40数秒後、最後まで解き終えたNさんが「はいっ!」と声を上げました。すかさず、「やめっ」。
「え〜?」「マジ?」「少ししか出来んかった〜」、奇声が飛び交います。
普段は5分で解く問題ですから、全然出来ないのも仕方ありません。ひたすら凄いを連発する生徒達。
「じゃぁ、次わりざんいきま〜す。問題ひっくり返して、鉛筆置いて手はひざの上。よ〜いっ、はじめぇっ」
今度は、40秒経たずにNさんの「はいっ!」が聞こえました。生徒達はまたもや奇声を発しています。
最後はみとりざん(足し算引き算)でした。「よ〜いっ」「はじめっ」
Nさん、手加減したのか今度は少々時間がかかっています。もうすぐ1分経過しようとしたときに「はいっ」と声が上がりました。
すかさず「やめっ」。
「はやすぎるぅ〜〜〜」「あ〜 先生、全然解けんかった〜」
答え合わせをしました。Nさんは当然のように満点です。
しかも、生徒達が騒いだり赤鉛筆を用意する間に、自分でもう一度解いて答えあわせを終えていました。
「全部あってるの?」
「すご〜い」
「見せて見せてぇ〜」
最後まで圧倒されっぱなしの生徒達でした。
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